毎年子供の成長とともに冬のスキー費用が膨らむことに気づき、夏の旅行は捨て冬に備える我が家です。
ありときりぎりすを思い出しますが、私は子供のころから賢いきりぎりすになればいいのだと主張しています。働くばかりでは失敗はないかもしれないが人生は面白くないし、遊んでばかりでは深みがなくいつか必ず破綻する。要はバランス感覚です。

旅行をやめた罪滅ぼしに土日を利用してキッザニア甲子園に連れて行ってきました。ここは色々な職業を体験できるテーマパークですが、親はガラス越しにその様子をみるだけで何もすることがないという苦痛にあふれたテーマパークです。
うちの子供たちはハイチュウを作るお菓子工場で働いたり、乳酸菌の研究者（ヤクルト）になったり、簡単に食い物に釣られておりました。
四歳の末っ子はかっぱ巻きのような巨大なハイチュウのもとを振り回したり、ジュース工場では勝手にミキサーをスイッチオンしてジュースを飛び散らかせたりと担当スタッフは顔をひきつらせて笑顔を保っていましたが、目は完全に怒っていました。
休憩中のスタッフにはかなりうけていて、恥ずかしい思いをしましたがまさに予想通りの展開です。

長男は出版社で働くというのでなかなかやるなと思ったのですが何のことはない集英社で漫画本を作っているだけでした。
娘は「田中さんの手術をしてきた！」　と得意げで、手術用の人形が田中さんという名前だということが面白かっただけのようでがっがりです。
次男はパイロットを体験し、一番まともな子供らしいことをしておりました。

ディズニーランドより面白かったと好評で、また行こうかと計画していますが、しかし昔では考えられないテーマパークで今の子供達は本当に恵まれています。

メスで切った仕草をするとパカッとお腹が割れて小腸が簡単にはずれる田中さん。手術がこんなものだと思わないように！と子供達に言いはするのですが　「やっぱり田中さんはすごかった」　と違う方向のまま話は終わるのでした。

田中さん、私もちょっと見てみたい気がします。